今回も椎骨動脈解離についてまたお話したいと思います。前回は、千鳥のノブさんがなられた病気ですが今回は、ダイアン・ユースケさんがなれたようです。当院でも30代から50代の入院となる疾患として月平均2-3名弱発見される疾患です。日本では出血(くも膜下出血を含む)の合併が多く、海外では脳梗塞を合併し易いデータが、あります。30代の方と比較して50代の方は発症後重症化(出血、脳梗塞)等の合併例が多いデータもあります。普段の頭痛がやや長引いたり、首の痛みが長引いたりしてMRI検査を受けて診断される例が当院では多いです。丁度頚椎と頭蓋骨の間の旋回する部分の血管の撓んでいる部分で怒るため、強いマッサージや頚部の過伸展等で起こる例があります。ガイドライン上は2週間以内の解離部位の形状変化が危険とされております。椎骨動脈解離は血管の内膜の損傷が原因とされております。血管壁の構造は、人によって強度が違いその影響も大いにあるように思われます。(血管壁の強度に問題がある先天性疾患も多く存在します)当院では、発見次第原則、入院経過観察しその後の外来follow upをおすすめしている疾患です。頚部の痛み、頭痛等の症状がある方はMRI検査による血管の評価を受けて頂く事をお勧めします。