「夏になると頭が痛くなる気がする」
「どうして夏に頭が痛くなるの?」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
夏の頭痛は、暑さによる環境の変化が原因であることが多い傾向です。
この記事では、夏に頭痛が起こりやすい5つの原因や予防策、熱中症の対処法などを紹介します。
原因や適切な対処法を知り、快適な夏を過ごしましょう。
夏に頭が痛くなる5つの原因

夏の頭が痛くなるおもな原因は、以下の5つです。
- 暑さによる脱水
- 室内外の温度差
- 冷房による冷え
- 気圧・湿度の変化
- 強い日差し・光
ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
暑さによる脱水
夏に頭が痛くなる原因の一つが、暑さによる脱水です。
夏の暑さで体温が上昇して汗をかくと、水分・ミネラル不足(脱水)になり、頭痛につながります。[1]
以下のようなサインがあると、すでに水分不足になっている可能性があります。
- なんとなく体がだるい
- 集中力が落ちてきた
- 尿の色がいつもより濃い
のどの渇きを感じる前に、こまめに水分補給をするのを心掛けましょう。
室内外の温度差
室内外の温度差も、夏に頭が痛くなる原因の一つです。
冷房の効いた室内と暑い屋外の頻繁な行き来は、血管に負担をかけます。
暑い屋外から急に冷房の効いた寒い部屋に入ると血管がギュッと収縮し、逆に暑い場所に出ると急激に拡張するのです。
この急激な温度差で血管の収縮・拡張が頻回になり、頭痛を引き起こすことがあります。[2]
冷房による冷え
冷房の効かせすぎによる「冷え」も頭痛の原因です。
体が冷えると血行が悪くなり、特に首や肩周りの筋肉がこわばりやすくなります。
筋肉の硬直は血管を圧迫し、血流が悪くなると「緊張型頭痛」(頭全体が締め付けられるような鈍い痛み)を引き起こすのです。[3]
筋肉量の少ない方は特に冷えやすく、オフィスでの冷房が原因となっている場合があります。[4]
気圧・湿度の変化
梅雨や台風シーズンの気圧や、湿度の急激な変化も頭痛の原因です。
低気圧は、血管の拡張や自律神経の乱れを引き起こし、頭痛を誘発する傾向があります。[5]
また、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなって体に熱がこもり、頭痛が出現します。[6]
天気が崩れると頭が痛くなる方は、気圧や湿度の影響を受けている可能性が高いでしょう。
強い日差し・光
夏の強い日差しや反射光も、頭痛、特に「片頭痛」の原因の一つです。
強い光の刺激が脳を過剰に興奮させ、片頭痛のメカニズムに関わる神経伝達物質の放出につながります。[7]
夏ならではの日差しや光は、以下が挙げられます。
- 真夏の太陽光
- 日差しの強い屋外イベント
- 西日
- 水面やアスファルトからの照り返し
サングラスや帽子を使用して対策しましょう。
夏の頭の痛みを予防する方法5選

夏の頭の痛みを予防する方法を6つ紹介します。
- こまめに水分・ミネラル補給をする
- 室内環境を整える
- 規則正しい生活で自律神経を整える
- 外出時の暑さ対策をする
- PC作業中の姿勢や休憩を見直す
夏のつらい頭痛は、日々の心がけで予防できる可能性があります。
ぜひ試してみてください。
こまめに水分・ミネラル補給をする
夏に頭が痛くなるのを予防するには、こまめな水分補給が重要です。[8]
のどが渇く前に、意識的に水分を摂ることが基本です。
1日に1.3リットル程度を目安に、コップ1杯程度を1〜2時間おきに飲みましょう。[9][10]
大量に汗をかいた後は、塩分も補給できる経口補水液やスポーツドリンクも活用してください。[10]
糖分の摂りすぎは別の不調につながる可能性もあるため、日常的な水分補給は水や麦茶がおすすめです。
また、カフェインやアルコールは利尿作用があり、水分補給には向かないため、控えましょう。[11]
室内環境を整える
室内外の温度差や冷えを防ぐために、室内環境を整えましょう。
室内を冷やしすぎると、室外との温度差が大きくなり、頭痛の原因となります。
推奨されている夏の室温は28℃です。[12]
涼しい空気は下に溜まるため、サーキュレーターを天井に向けて回すと良いです。
部屋全体の空気をかき混ぜるようにすると、効率よく空気を循環できます。
自分で温度調整が難しいオフィスなどでは、カーディガンやひざ掛けで「冷え」対策をしましょう。
規則正しい生活で自律神経を整える
規則正しい生活で自律神経を整えると、夏の頭の痛みが予防できます。[13]
自律神経の整え方は、以下の通りです。
- 毎日同じ時間に寝起きをする
- バランスの取れた食事を摂る
- 適度な運動を心掛ける
夏に運動するときは、朝夕の涼しい時間帯に行ないましょう。
室内でのストレッチやヨガなども良いです。
自律神経を整えると夏バテ予防にもつながるため、生活に取り入れてみてください。
外出時の暑さ対策をする
外出時の暑さ対策も、夏の頭の痛みを予防するために重要です。
暑さ対策は、以下を意識してみてください。
- 帽子や日傘を活用する
- 服装は、通気性が良く吸汗速乾性のある素材を選ぶ
- 服の色は、白や淡い色にする
- できるだけ日陰を選んで歩く
- 首元を冷やすアイテムを使用する
暑さ対策のグッズはさまざまなものが販売されているため、積極的に使用しましょう。
PC作業中の姿勢や休憩を見直す
PC作業中の姿勢や休憩を見直すのも、頭痛を予防するうえで重要です。
デスクワークでは、長時間の同じ姿勢も緊張型頭痛の原因になります。[3]
1時間に1回は休憩して、以下のストレッチを行いましょう。
- 首をゆっくり左右に倒す
- 肩を回す
- 肩甲骨を寄せたり広げたりする
また、姿勢は以下を意識してください。
- 背筋を伸ばす
- 椅子に深く腰を掛ける
- 足全体が床に付くように椅子の高さを調整する
これらのストレッチや姿勢を意識して、筋肉の緊張を予防すると、頭痛も対策できます。
夏に注意したい「熱中症」による頭痛の特徴と対処法

夏の頭痛で特に警戒すべきは「熱中症」によるものです。
体温調節がうまく機能せず、体内に熱がこもっている状態です。
命に関わることもあるため、特徴と対処法を確認しておきましょう。
熱中症の特徴
熱中症の特徴は、以下の通りです。
頭痛以外の症状もあるため、確認しておいてください。[14]
- 頭痛
- めまい、立ちくらみ、
- 筋肉痛、こむらがえ
- 吐き気、嘔吐
- 体温の上昇
- 集中力・判断力の低下
これらの症状があれば熱中症を疑いましょう。
頭痛は比較的軽度な段階から見られますが、中等度以上になると頭痛が強まり、吐き気や倦怠感も顕著になります。[14]
重症化すると意識障害(呼びかけへの反応がおかしい、けいれんなど)などを起こします。[14]
熱中症の対処法
熱中症が疑われる場合の対処法は、以下の通りです。[15]
- 涼しい場所へ移動
- 衣服をゆるめ、体を冷やす
- 水分・塩分補給
体を冷やす際は、首や脇の下、太ももの付け根を、冷たいペットボトルや保冷剤で冷やしましょう。[14]
また、水分補給は経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。
意識がもうろうとしている時や呼びかけに返事をしない時は、飲み物が気管に入ってしまう可能性があります。
無理に飲ませようとせず、早めに救急車を呼びましょう。
夏の頭痛に関するよくある質問

寝起きに頭痛がするのはどうして?
寝起きに頭痛がする原因と対策は、以下の通りです。
原因 | 対策 |
睡眠中の脱水 | 寝る前に水分補給する |
睡眠時無呼吸症候群 | 専門家に相談する |
合わない寝具による首・肩への負担 | 寝具の見直しをする |
気持ち悪さやだるさを伴う場合は?
気持ち悪さやだるさを伴う頭痛は、以下の可能性があります。[14][16]
- 片頭痛
- 熱中症
症状が強い場合や続く場合は、単なる頭痛と自己判断せずに、早めに頭痛外来に受診してください。
子供の夏の頭痛予防で気をつけることは?
子どもの夏の頭痛予防で気を付けることは、以下の通りです。
- こまめな水分補給
- 暑さ対策
- 睡眠時間の確保
- 汗を吸う素材の服装
子供は大人よりも脱水や熱中症になりやすいため、保護者が注意深く様子を見ながら、水分補給や休息を促しましょう。[14]
まとめ
夏の頭痛の原因と予防法について解説しました。
予防法は、以下の5つです。
- こまめに水分・ミネラル補給をする
- 室内環境を整える
- 規則正しい生活で自律神経を整える
- 外出時の暑さ対策をする
- PC作業中の姿勢や休憩を見直す
対策を試しても改善しない、日常生活に支障がある場合は、「たかが頭痛」と我慢せずに専門医に相談しましょう。
頭痛を繰り返している場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
自己判断せず、頭痛外来などで正確な診断を受けることが大切です。
当クリニックでは、経験豊富な頭痛専門医が丁寧に診察し、患者様一人ひとりに合った治療法をご提案します。
夏のつらい頭痛にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2026年 4月 大阪頭痛脳神経クリニック 開院 土日も診療 平日土曜日20時まで診療(初診19時半)
JR大阪駅、阪急梅田、地下鉄梅田駅すぐ、頭痛、ものわすれ、認知症、頭部外傷、当日MRI検査を行えます。
今まで天王寺だい脳神経外科が遠くて通いづらい、大阪北部、兵庫県、大阪、淀川区、都島区、城東区の方、受診する時間が無いと思われておりました方是非受診ください。
医療法人壮大会 大阪頭痛脳神経クリニック 天王寺だい脳神経外科
理事長 山田 大 Dai Yamada

資格・所属学会
日本脳神経外科学会 専門医
身体福祉障害者指定医
難病指定医
日本脳神経外科コングレス
日本頭痛学会
日本脳卒中学会
日本認知症学会
日本頭痛学会 頭痛専門医
専門分野
頭痛の治療
認知症の治療
首、腰の病気、しびれ
血管の病気
めまい、たちくらみ
てんかん
高血圧、高脂血症、糖尿病
リハビリテーション
略 歴
2013年
近畿大学医学部医学科
高砂市民病院 初期研修医 内科、外科、製鉄記念広畑病院 救急科
2015年
医療法人寿会 富永病院 脳神経外科
2018年
医療法人寿会 福島県 総合南東北病院 脳神経外科
2019年
医療法人寿会 富永病院 脳神経外科
2021年12月
医療法人寿会 富永病院 退職
2022年2月
資格・所属学会
日本脳神経外科学会 専門医
身体福祉障害者指定医
難病指定医
日本脳神経外科コングレス
日本頭痛学会
日本脳卒中学会
日本認知症学会
日本頭痛学会 頭痛専門医
参考文献
[1]Dehydration and Headache[2]片頭痛発作時の脳血流解析[3]緊張型頭痛の発症メカニズム[4]冷え症の生理学的メカニズムについて─健常成人男女の自律神経活動と熱産生による検討─[5]気象変化と痛み[6]まちなかの暑さ対策ガイドライン|環境省[7]片頭痛関連めまい[8]性差を勘案した片頭痛診療[9]熱中症対策には、どのような飲料が適していますか。|農林水産省[10]水分補給と休息|厚生労働省[11]生活の中の食品安全−食品中のカフェインについて−その1 平成30年1月12日配信|章句品安全委員会[12]熱中症予防に留意した「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法|厚生労働省[13]片頭痛の予兆期・前兆期,発作末期にみられる随伴症状とその病態[14]熱中症予防のために|厚生労働省[15]熱中症が疑われる人を見かけたら|厚生労働省[16]片頭痛とはどういう病気なのか





