光で頭痛が起こる原因とは?片頭痛(光過敏性)の特徴とセルフケアを紹介
「太陽に当たると頭がズキズキ痛む」
「パソコンの画面を見ていると頭痛がして、仕事が進まない」
このように悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
光による頭痛は片頭痛(光過敏性頭痛)が関与しており、放置すると日常生活に影響を与える可能性があります。
本記事では、光で頭痛が起こる原因や考えられる病気、5つの対処法を紹介します。
生活習慣や環境を見直しながら、光を気にせず過ごせる毎日を目指しましょう。
光で頭痛が起こる原因

光で頭痛が起こる原因は、主に以下の3つです。
- 光刺激による脳神経への影響
- ブルーライトやLEDなどの光刺激
- 片頭痛や光過敏性頭痛の可能性
それぞれ詳しく解説していきます。
光刺激による脳神経への影響

私たちの目には、光を「明るい・暗い」と感じるだけでなく、脳の神経を直接刺激する細胞があります。
これらが過剰に反応すると痛みを感じる信号が脳に伝わり、頭痛を引き起こします。[1]
特に片頭痛のある人はこの反応が強く、光で痛みが悪化しやすいのです。[2]
たとえば、強い日差しを浴びたときや、スーパーの蛍光灯の下で頭がズキズキした経験はありませんか。
これは光が神経を刺激して痛みを引き起こした症状です。
研究でも、片頭痛患者は光刺激に対して脳の反応が強いことが示されています。[2]
ブルーライトやLEDなどの光刺激
スマホやパソコンの画面から出るブルーライトは脳への刺激が強く、長時間浴びると頭痛を引き起こすことがあります。[3]
さらに、LED照明の強い光やちらつきも、神経に負担をかける原因になります。
「夜遅くまでスマホを見て眠れなかった」「翌朝頭が重かった」という経験は、多くの場合ブルーライトやLED光が関係しています。
片頭痛(光過敏性頭痛)の可能性
光によって繰り返し頭痛が生じる場合は、片頭痛または光過敏性頭痛が考えられます。
片頭痛はこめかみや目の奥が脈打つように痛み、吐き気や光・音への過敏さを伴うことがあります。[2]
光過敏の方は直射日光や蛍光灯などの光を浴びることで痛みが悪化するのが特徴です。[3]
「外出すると痛みが悪化する」「コンビニやスーパーの照明がつらい」と感じる人は、このタイプに当てはまるかもしれません。
実際、光への過敏さは片頭痛の診断基準のひとつとされています。
光による片頭痛(光過敏性頭痛)の症状

光による頭痛には、片頭痛の方に多い光過敏が代表的です。
片頭痛の一般的な症状と、光過敏性頭痛の症状を紹介します。
片頭痛の一般的な症状
片頭痛は「ズキズキ」と脈打つような強い痛みがこめかみや目の奥に現れるのが特徴です。
光や音に敏感になり、生活に大きな支障をきたします。
代表的な症状は以下の通りです。[4]
- こめかみや目の奥が脈打つように痛む
- 数時間〜数日にわたり強い痛みが続く
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 光や音に敏感になり、暗い部屋で休みたくなる
- 月経周期やホルモン変化で悪化することがある
「生理前になると光がまぶしくて頭痛がひどくなる」という人は、典型的な片頭痛の症状に当てはまります。
症状が繰り返し起こる場合は、自己判断せず頭痛外来へ受診しましょう。
光過敏性頭痛の症状
光過敏性頭痛は、特定の光を浴びたときに痛みが強まるタイプの頭痛です。
片頭痛のように強烈なズキズキ感が出るとは限らず、鈍い痛みや重さが続くケースもあります。
代表的な症状は以下の通りです。[3][4]
- 太陽光や蛍光灯、LED照明で痛みが悪化する
- 明るい場所で疲れやすく、休憩が必要になる
- 長時間のパソコン作業やスマホ使用で症状が強まる
「外に出ると頭が重くなる」「コンビニやスーパーの照明が苦手」と感じる人は、このタイプの頭痛に当てはまる可能性があります。
生活への影響が大きいため、頻繁に繰り返す場合は頭痛外来への相談を検討しましょう。
光による頭痛の対処法4選

光による頭痛は、生活の工夫で和らげられることがあります。
ここではすぐに取り入れやすい4つの方法を紹介します。
- ブルーライトカット眼鏡や画面の設定を見直す
- サングラスを使用する
- 照明の色や明るさを調節する
- 自律神経を整える習慣を意識する
それぞれ詳しく解説します。
ブルーライトカット眼鏡や画面の設定を見直す
スマホやパソコンを長時間使うと、ブルーライトが目や脳に負担をかけ、頭痛の原因になります。[5]
特に夜間は光刺激が睡眠を妨げ、翌日の頭痛につながりやすいです。[5]
対策としては、以下の工夫が効果的です。
- ブルーライトカット眼鏡をかける
- 画面の明るさを落とす
- 「夜間モード」を設定する
- 1時間に1回は休憩をとる
デスクワークやスマホをよく見る人は、この方法を試すと改善が期待できます。
サングラスを使用する
サングラスを使用すると光の刺激を抑え、頭痛を防ぐことができます。
屋外では直射日光や照り返しが強い刺激になるため、片頭痛や光過敏性頭痛の人にとっては特に有効です。
サングラスは赤系のものを使用しましょう。[6]
青系のサングラスは頭痛を悪化させてしまう傾向があります。
また、帽子の着用も光を遮断するのに有効なため、サングラスと帽子を組み合わせれば症状を大きく軽減できる可能性があります。[6]
照明の色や明るさを調節する
蛍光灯や白色LEDの強い光は刺激が強いため、温かみのある電球色に切り替えると症状が軽くなることがあります。[7]
具体的な工夫は以下の通りです。[7]
- 明るさ調整機能付きの照明を導入する
- 間接照明を活用して光を和らげる
- 就寝前は強い光を避け、落ち着いた照明を使う
職場の照明を調整するのは難しいかもしれませんが、自宅の照明を調整するだけでも症状が和らぐ可能性があります。
自律神経を整える習慣を意識する
光による頭痛は、自律神経の乱れとも関係があるため、自律神経を整えると頭痛を緩和できる傾向があります。
生活リズムが乱れると自律神経が乱れ、光への反応が強まってしまいます。[8]
日常で意識したい習慣は以下の通りです。
- 規則正しい睡眠をとる
- 軽い運動を継続する
- 深呼吸やストレッチでリラックスする
- 就寝前にスマホやパソコンを使いすぎない
生活リズムの見直しから始めると、頭痛の改善につながりやすいです。
まとめ

光による頭痛は「ただの疲れ」ではなく、片頭痛や光過敏性頭痛などの病気がある可能性もあります。
本記事では光による頭痛のセルフケアも紹介しました。
ただし以下の場合は、自己判断で放置せず頭痛外来を受診してください。
- 頭痛が頻繁に起こる
- 吐き気やしびれを伴う
- 日常生活に支障をきたしている
適切な診断と治療を受けることで、症状を軽くできる可能性があります。
正しい知識と対策を身につけることで、光を恐れず家族や友人との快適な生活を取り戻せるでしょう。
監修者情報:山田 大(やまだ だい)
天王寺だい脳神経外科クリニック 大阪頭痛脳神経クリニック 理事長
日本脳神経外科学会 専門医 頭痛学会 専門医
- 全国でも屈指の診療実績を持つ頭痛診療のスペシャリスト 2026年4月、より高度な頭痛治療を提供するため大阪頭痛脳神経クリニックを設立。
2026年 4月 大阪頭痛脳神経クリニック 開院 土日も診療 平日土曜日20時まで診療(初診19時半)
JR大阪駅、阪急梅田、地下鉄梅田駅すぐ、頭痛、ものわすれ、認知症、頭部外傷、当日MRI検査を行えます。
今まで天王寺だい脳神経外科が遠くて通いづらい、大阪北部、兵庫県、大阪、淀川区、都島区、城東区の方、受診する時間が無いと思われておりました方是非受診ください。
医療法人壮大会 大阪頭痛脳神経クリニック 天王寺だい脳神経外科
理事長 山田 大 Dai Yamada

資格・所属学会
日本脳神経外科学会 専門医
身体福祉障害者指定医
難病指定医
日本脳神経外科コングレス
日本頭痛学会
日本脳卒中学会
日本認知症学会
日本頭痛学会 頭痛専門医
専門分野
頭痛の治療
認知症の治療
首、腰の病気、しびれ
血管の病気
めまい、たちくらみ
てんかん
高血圧、高脂血症、糖尿病
リハビリテーション
略 歴
2013年
近畿大学医学部医学科
高砂市民病院 初期研修医 内科、外科、製鉄記念広畑病院 救急科
2015年
医療法人寿会 富永病院 脳神経外科
2018年
医療法人寿会 福島県 総合南東北病院 脳神経外科
2019年
医療法人寿会 富永病院 脳神経外科
2021年12月
医療法人寿会 富永病院 退職
2022年2月
資格・所属学会
日本脳神経外科学会 専門医
身体福祉障害者指定医
難病指定医
日本脳神経外科コングレス
日本頭痛学会
日本脳卒中学会
日本認知症学会
日本頭痛学会 頭痛専門医
参考文献
[1]片頭痛における内因性光感受性網膜神経節細胞(ipRGC)の光応答の特性
[2]片頭痛関連めまい
[3]片頭痛と光環境
[5]住宅照明中のブルーライトが体内時計と睡眠覚醒に与える影響
[6]前庭性片頭痛の診断治療および前庭性神経炎に対する新規治療
[8]頭痛における自律神経機能





