高血圧は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血の原因となります
脳梗塞、脳出血になる方の、8割から9割の患者様が上記疾患を持たれております。 多くの糖尿病、高血圧、高脂血症をお持ちの患者様の治療に携わって来た経験を元に治療を進めます。
生活習慣病は、運動、食事にて必ず改善します。リハビリ等と併用した薬に頼らない治療をモットーとしております。減薬等をお考えの患者様もご気軽にご相談ください。
こんな症状の時は高血圧を疑います。しかし、高血圧はほとんどの方が症状がありません。
お気軽にいつでも相談してください。
- 疲れやすい
- 頭痛
- 肩こり
- めまい
高血圧症は、治療していない人が多い?
日本の高血圧患者は、全体として約4,300万人いると推定されており、日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況です。国民病といっても過言ではないです。高血圧を放置していると、心疾患や脳卒中を起こす可能性が高まります。しかし、自覚症状がほとんどないゆえに、積極的に治療を行わない人も多いのが現状です。血圧が高いんだけど、それが何?という方を多く見てきています。脳神経外科として診療を行う中で、多くの方が高血圧を放置していた事により脳卒中で運ばれてきました。血管に負担をかけず、脳卒中(脳出血、脳梗塞)、心臓の病気を予防し、維持しつつ長生きするには、120/80mmHg未満が推奨されています。普段の血圧が140/90mmHgを上回る人は積極的な降圧療法に取り組むべきです。血圧が1日、2日高い事は問題ありませんが、長期間高い状態が続くと必ず、血管が破綻し、脳卒中を起こします。お気軽にご相談ください。
高血圧を放置すると、脳卒中や心筋梗塞になります
高血圧を放置すると血管がボロボロになる
高血圧になると常に血管の壁に強い負荷がかかるようになるため血管が傷つきやすくなり、圧に耐えるため、柔軟性がなくなり硬くなります。「動脈硬化」と呼ばれる状態に陥りやすくなります。血圧が多少高くても特に自覚症状がないため放置されている事がよくあります。気付かないうちに動脈硬化が進行し、放置しているとある日突然命にかかわる重篤な病態になってしまうため、非常に危険です。
高血圧と関連の深い病気は?
高血圧の関わる病気には、脳梗塞、脳出血、心筋梗塞、慢性腎臓病などがあります。
高血圧によって最もリスクが高まるのが、脳卒中です。脳卒中には脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがあり、いずれも高血圧が深く関わります。
脳卒中のリスク
収縮期血圧(最高血圧)が10mmHg上昇すると、脳卒中のリスクが男性で約20%、女性で約15%高くなるとされております。
なお、脳卒中の発症率がもっとも低いのは、収縮期血圧<120mmHgかつ拡張期血圧<80mmHgと言われており、この数値を目指していきます。
ただし、75歳以上の高齢者の降圧目標は140/90mmHg未満と目標は低くしています。なお、合併疾患などによっては、75歳以上でも可能であれば個々のケースで判断して130/80mmHg未満への降圧を目指していきます。
一般に血圧は、高齢になるほど高くなる傾向があります。しかし比較的若い世代でも、30歳代の1~2割、40歳代2~3割以上は高血圧の状態です。若い世代では大部分の人が治療を受けていませんが、高血圧を長期間放置していると、動脈硬化も進行します。一方、若年性の高血圧は食生活や生活習慣の見直しで改善する事も多くあります。薬に抵抗感があり、「高血圧かも」と思った方も躊躇せずに受診して相談してください。一人ひとりの希望を聞いて予防を進めます。
高血圧の治療は?
高血圧症の治療の柱は、食事、運動、薬物療法になります。食事では、カロリー制限と塩分制限が重要です。食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られない場合には、薬物療法を開始します。高血圧の薬は、色々な種類があります。当院では、30-40台の基礎疾患のない方、高齢者、糖尿病患者様、心臓の悪い方、脳卒中(脳梗塞、脳出血後、くも膜下出血)後の患者様に対してそれぞれの薬の特徴を活かした処方を行っています。当院では、薬物療法だけでなく、内服に抵抗感の強い患者様の運動療法にも力を入れています。他院通院中でも治療に不安な方、運動療法も始めたい方はご相談ください。 治療薬の詳しい説明はこちら