てんかんとは
てんかんは、人口100人のうち
0.5〜1人(0.5~1%)にみられる
病気です。
神経疾患の中で最も発病率が高い病気です。発病する年齢は3歳以下が最も多く、成人になると発病者は減りますが、60歳を超えた高齢者になると脳血管障害などを原因とするてんかんの発病が増加します。小児てんかんの患者さんの一部は成人になる前に治ることがありますが、通常は治療を継続することが多いです。てんかんは乳幼児期から老年期まで幅広くみられる病気です。
てんかんの分類
てんかんには、てんかんが起こる場所が脳全体か、脳の一部かに分けられます。また、特発性(原因不明)、潜在性(脳になんらかの病因があるが、病態不明)、症候性(MRIで異常が見つかる先天奇形、脳腫瘍、脳血管障害)があります。
てんかんの症状
下記のような症状はてんかんを
疑います。
- ガクガクとけいれんする
- 手足、顔が引きつる
- まぶたがピクピクする
- 突然意識がなくなり、ぼんやりした目つきになる
- ねじれる
- ガクガクとけいれんする
- 体全体が片方に引かれる
- 回転する
てんかんの原因
てんかんの原因となる病気
- 頭部外傷(大脳の損傷)
(出生時あるいは生後) - 中枢神経系感染症
- 脳血管障害(脳梗塞や脳出血)
- 脳腫瘍
- 脳の変性疾患
- 先天性の大脳皮質形成異常
- 代謝障害
- 遺伝性疾患
てんかんの治療
てんかんは、内服治療で多くの場合が、
コントロール出来ます。
以前に比べここ10年位で様々な新規てんかん薬が、使用できるようになっております。昔の薬に比べ副作用等が少なく使いやすいお薬が増えています。長年、他院で内服処方をしているが副作用が気になる方など、お気軽にご相談ください。
てんかん治療薬の詳しい説明はこちら
発達障害、知的障害を合併している方も是非お気軽にご相談ください。
また、内服を途中で止めた患者様の内服再開についてもご相談ください。私(院長)も自閉症の子を持つ身です。当事者だからこそ理解できる事もあります。お気軽にご相談ください。元々の病院が遠くて薬を取りに行くのが大変などの理由でも構いませんので当院を受診して頂けたらと思います。てんかんのお薬の詳しい説明はこちらにまとめてあります。
てんかんの患者様が
受けられる制度
てんかんのある人が受けられる公的援助
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精神障害者保健福祉手帳
てんかんのある人が一定の障害状態にあることを証明するもので、福祉サービスの利用各種減税制度の運用を可能にする証明でもあります。
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障害年金制度
病気やケガなどで、日常生活に支障があったり、今まで通り働くことが難しくなった場合などに一定の条件を満たしていれば受けられる制度です。