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片頭痛と片頭痛の治療薬

片頭痛について

片頭痛は、ズキズキする拍動性の痛みで、悪心、嘔吐及び光過敏、音過敏を伴う頭痛の事です。

頭痛が、起こる頻度は人によって様々ですが、月に1~2回程度の症例が多く、少ない場合は、年に数回程度。多い例では週に1回程度認められます。
頭痛が出現する前に前兆として視覚症状、感覚症状、言語症状を伴うものがあります。

片頭痛の病態

片頭痛の発生機序に確立された概念はないが、cortical spreading depression (CSD)という概念がある。前兆期に後頭葉の脳血流が低下する現象の事である。一方、頭痛に関しては三叉神経血管系の関与が言われている。三叉神経血管系とは、脳底部の主幹動脈から大脳皮質表面の軟膜動脈、及び硬膜血管において三叉神経節由来の無髄神経線維が分布している領域を総称するものです。何らかの刺激により硬膜の血管周囲に存在する三叉神経の軸索に作用し、神経終末からsubstance P やcalcitonin gene-related peptide (CGRP)などの神経伝達物質でありかう血管作動性物質の神経ペプチドの放出が起こると考えられています。更に硬膜周囲における肥満細胞等の活性。化により、神経原性炎症が惹起され疼痛が生じると考えられています。

片頭痛の有病率

CGRPの投与により頭痛が起こったデータ

CGRP投与群(9人) プラセボ投与群(9人)
即時頭痛
(投与中から40分まで)
9人中8人で頭痛あり
(片頭痛診断基準は満たさず)
9人中1人で頭痛あり
(軽度の頭痛)
遅延性頭痛
(投与1時間から12時間まで)
9人全員頭痛あり
(片頭痛診断基準は満たさず)
9人中1人で頭痛あり

最近では、三叉神経から放出されるCGRPが血管平滑筋が作用し血管が、拡張。それによって、血管周囲の三叉神経が圧迫され痛みを感じるとされております。
これをターゲットにした治療薬が、エムガルティアジョビアイモビーグです。

片頭痛を予防する習慣

  • ①生活リズムを整える

    寝不足、寝すぎにならないようにしましょう。睡眠は大切です。

  • ②長時間のスマホやパソコンの使いすぎを気をつけましょう。

    就寝2時間前は、使用を控えましょう。ブルーライトを遮断しましょう。

  • ③ストレスをためないようにする

    自分なりの気分転換方法等を見つけましょう。

  • ④規則正しい食生活を心掛けましょう。

    空腹は片頭痛の誘因となります。

  • ⑤栄養

    ビタミンB2やマグネシウムを摂りましょう。
    片頭痛の頻度や持続時間を減らすと言われています。

  • ⑥こんな食材は、避けましょう

    ワイン、チーズ、チョコレートなどが言われております。
    人によって誘因となる食品は違います。
    自分で見つけて避けるようにしましょう。

  • ⑦日差しを避ける

    日差しによる視覚的な刺激は、誘発します。サングラスをしましょう。

  • ⑧適度な運動

    運動も規則正しい生活をする上で重要です。

  • ⑨人混み、騒音、強いにおい

    ストレスとなるものは、片頭痛の誘因となります。出来るだけ避けましょう。

片頭痛の予防治療

片頭痛は月2回以上発作がある場合は、予防治療をお勧めします。
予防治療により発作の頻度、発作の際の痛みの強さを改善する事ができます。
当院で主に用いる予防薬は下記になります。

ミグシス(塩酸ロメリジン)

●ミグシス(塩酸ロメリジン)

当院で片頭痛と診断した方のファーストチョイスとなるお薬です。Ca拮抗薬です。ミグシスを使用することで、発作回数や頭痛の程度の軽減、発作治療薬の減量、片頭痛による前駆症状の改善などの効果が期待できます。このお薬は脳の血管に選択的に作用する特徴があり、血圧低下等はほんとありません。血管の収縮と拡張の差を少なくして片頭痛発作を軽減します。血管の収縮、拡張を安定させて減らす事により頭痛が誘発される事を減らします。効果発現まで早い人でしたら1週間で効果を実感できます。通常は1カ月~3カ月程度で効果を見極めていきます。臨床では、効いている!!と言って頂ける方の割合は60%〜70%位の印象です。

インデラル(β遮断薬:プロプラノロール)

●インデラル(β遮断薬:プロプラノロール)

元々このお薬も血圧降下、血管拡張作用のお薬です。これ以外の使用には、本態性振戦、血圧のお薬として使われます。このお薬も血管の、収縮拡張に作用し頭痛頻度を減らすとされております。妊娠中の片頭痛予防にも使います。
30 mg/日から開始し30~60mg/日の用量とする。

デパケン(バルプロ酸)

●デパケン(バルプロ酸)

元々、てんかんのお薬です。ミグシスが登場する以前より使われていました。眠気の副作用が強めですが、効果も期待できます。500mg~600mg/日の内服が勧められます。ミグシスで効果が今いちだった方にお勧めしています。

トリプタノール(アミトリプチリン)

●トリプタノール(アミトリプチリン)

片頭痛をこじらせてしまった人に効果的なお薬です。元々は、抗うつ剤ですが少量投与により痛み止めに頼っている人に効果的です。(視調節障害、鼻閉、口渇、頻脈、便秘、排尿障害、緑内障には禁忌とされています)
使用量は低用量(10~20mg/日、就寝前)で使います。

近年は、ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体の注射薬による予防治療も行われております。
エムガルティは、イーライリリー・アンド・カンパニーにより創製されたヒト化抗CGRPモノクローナル抗体で、新規作用機序をもつ片頭痛発作の発症を抑制する薬剤として開発されました。
カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)は片頭痛発作時に上昇することが知られており、本剤はCGRPに選択的な結合親和性を有し、その活性を阻害することで、片頭痛発作の発症を抑制することが期待されます。副作用も、内服の予防薬に比べ非常に少ない為、内服で効果が得られなかった、内服での副作用が出る方には積極的にお勧めしています。

その他類似薬で、アジョビアイモビーグといったものが発売されています。

なお妊娠中の方は使用できるお薬が限られています。基本的は妊娠とともに、片頭痛は軽減し、発作頻度も減ります。妊婦で不安がある方はお気軽にご相談ください。

新規予防薬

ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体の注射薬による予防治療

『エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ』について動画でもご覧いただけます

当院での治療薬一覧

発作時治療薬

  • カロナール
  • セレコックス
  • スマトリプタン(イミグラン)
  • ゾルミトリプタン(ゾーミック)
  • エレトリプタン(レルパックス)
  • リザトリプタン(マクサルト)
  • ナラトリプタン(アマージ)

予防薬

  • トピラマート
  • アミノトリプチン(トリプタノール)
  • バルプロ酸
  • ロメリジン(ミグシス)
  • プロプラノロール(インデラル)

診療時間
 9:00~13:00
(初診受付 12:40まで)
16:00~19:30
(初診受付 19:00まで)

・・・15:00まで(初診受付 14:40まで)

・・・9:00〜13:00(初診受付 12:40まで)

休診日水曜午後、土曜午後、日曜午後、祝日

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