パーキンソン病について
パーキンソン病は50歳頃から発症することが多い病気です。
動作が『遅い・少ない・小さい』、『手足が震える(振戦・しんせん)』、『バランスがとれない』など、次のような気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。
パーキンソン病の主な症状
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動作が遅い・少ない・小さい
歩く速度の低下、歩幅が狭くなる、腕の振りが小さくなる。
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手足が震える(振戦・しんせん)
安静にしている時に、手や足に細かな震えが生じます。左右差のある4~6Hzの振戦が特徴です。
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筋固縮(きんこしゅく)
患者さんの腕や足を動かそうとすると、関節がカクカクするような筋肉による抵抗が感じます。
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バランスがとれない(姿勢反射障害)
重心がぐらついたときに、姿勢を立て直すことができません。そのまま倒れてしまいます。主に進行期に出現してきます。
パーキンソン病の経過
パーキンソン病は何年もかけてゆっくりと進行する病気です。
以前は「パーキンソン病を発症すると、10年後には寝たきりになる」と言われていました。
しかし、現在は効果的な治療薬もあるため、発症から長い年数にわたり、よい状態を保ることができます。
それだけに、早い段階からきちんと治療を始めることが大切です。
パーキンソン病の診断方法
下記4項目を満たした場合、パーキンソン病と診断します
パーキンソニズムがある(典型的な左右差のある安静時振戦<4~6Hz>、歯車様筋固縮、動作緩慢、姿勢反射障害)
脳をCT検査又はMRI検査でした結果、特異的異常がない
パーキンソニズムを起こす薬物・毒物への曝露がない
抗パーキンソン病薬にてパーキンソニズムに改善がみられる
主に症状、神経学的所見、MRIによる(脳血管性パーキンソニズムの除外)診断を行います。
パーキンソン病の治療
内服治療、リハビリテーションになります。
ドパミントランスポーターSPECT検査にて更に正確な診断が可能です。必要な場合は連携病院にて検査させて頂きます。